接点復活剤で直らなかったら!?試して欲しいプロコン修理の裏技【Nintendo Switch】

噂には聞いていたけれど、根拠なく自分のは大丈夫だろうと思っていたSwitchプロコンの左スティック、1年経たずにイカれてしまいました。 

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めいっぱい押し込んでもここまで。イカダッシュも旋回も出来ないじゃないか。。

【プロコン】、【修理】で検索すると結構簡単に修理出来そうなのでトライしてみると、分解して例の白い粉を払うだけで割と不具合は改善するんですね。

(最初に不具合が出る時は白い粉やホコリがセンサーに干渉してる?から??)

 

ただ、一回不具合が発生するとまあまあ近いうちにまた同じような違うような症状が出たり出なかったり。

その場合は可変抵抗が摩耗して正常に反応しなくなってきていたりと、使用を重ねる毎に症状が悪化している可能性があるので、状態別に考えられる症状の解説と、こうしたら直ったーっていう手順を紹介します。

 

※注意※

  • 一度分解すると保証対象外になります。
  • かろうじてプレイ出来ていたレベルのものがより悪化する可能性もあります。
  • 根本的な修理ではありませんので延命処置とお考えください。
  • あくまで自己責任でお願いいたします。

 

と、書き連ねましたが、はんだごてを使わずに素人でも数分で出来ちゃう手順なので買い換えようと思ってたけど直ったらラッキー!ぐらいの気持ちで試してみてください。ちなみに僕はこの修理方法で直してから1年以上は快適にプレイ出来ています。 

 

ステップ1:とりあえず白い粉を除去してみる

このページにたどり着いた方はとっくに試してるかもですが、まずコントローラー内に溜まった白い粉や入り込んでたホコリを取ると直るケースも多々あります。いちおう分解の手順も載せときます。

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まず底のネジを外してグリップを取り、次にプラカバーを留めている背面2箇所ずつのネジを外します。

ドライバーは精密ドライバーが必要ですが百均に売っているもので充分です。プラスの#00がちょうどいいと思います。

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プラカバーを取りバッテリーを外します。最後に5箇所のネジを外すとカパっと開けることが出来るようになります。

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白く平べったいコネクタは繋がったままで大丈夫です。テクがあればこれも外した方が作業しやすいかもですが、、

あぁ〜、やっぱり結構粉吹いてますね。これ分解したの3回目なのに、いつまでこの粉出るんだろ。。

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スティック部を真上に引き抜き、エアダスターを吹きかけて粉を飛ばします。昔のファミカセの要領で息を「フー」って吹きかけても飛ばすには飛ばせます。知らんけど。

ここでバッテリーはめるまで組み立てて、動作確認して直ってたらオッケーです。全然直ってなかったら次のステップに進みましょう。 

 

ステップ2:接点復活剤(コンタクトスプレー)を吹きかけてみる

はい!これもプロコン修理では良く聞く方法です。ステップ1で直らない場合はエアダスターでは取れない汚れが付いている、もしくは微妙に可変抵抗が摩耗しているのか。。

やり方は簡単、先ほどのむき出しになった箇所に接点復活剤を吹きかけるだけです。接点復活剤は定番のこちらを使用しています↓

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他の箇所には液が飛び散らないようにして、左スティックのレバー全体にかけて下さい

終わったらバッテリーはめるまで組み立てて〜(以下略)それでも直ってなかったら最後の悪あがきです。 
 

ステップ3:それでもダメなら左スティックのブラシと右スティックのブラシを入れ替えてみる

さて、ここからが本題です。接点復活剤でも回復しなかった場合は抵抗体が摩耗してしまっている可能性が高いです。この場合、レバーと連動して動くブラシにも物理的な負荷がかかってるのでは?と思い、その両方ともが悪いことで結果接触不良になっているのではと考えました。もしかしたらブラシだけ全然使ってない右スティックのブラシと交換したらいけんじゃね?的な。

そりゃスティックを基板ごと交換すると直るとは思うけど、はんだごてなんて持ってないし技術も要りそうだから、そこまでしないで試せるギリギリの方法をやってみました。

レバーを動かすと分かると思うけど、それぞれ右側の可変抵抗が上下の動きに下側の可変抵抗が左右の動きに対応しています。今回は上に進まなくなったので右側の下辺抵抗に付属しているブラシを取り出します。まずスティック基板の右側に付いている緑のプラスチック部分を広げます(少し隙間が空いているので、そこにピンセットを差し込んでじんわり広げていくイメージ)

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※底部分は溶接されているので無理に力を入れると折れてしまうので注意。

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ピンセットが入る隙間が出来たら、中の白いパーツをゆっくり引き出します。中央の穴にレバー側の突起が引っかかっているので、外側にスライドしながら動かして下さい。

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取り出したパーツ。これがブラシと呼んでるパーツです。この金具部分にも接点復活剤をスプレーしておきましょう。

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取り出した後の画像。可変抵抗が見えます。一応ここにも接点復活剤を吹きかけます。

次に同じ要領で、おそらくいちばん使っていないであろう右スティックの右側(上下用)のブラシを取り出します。

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右スティックから取り出したブラシを左スティックの可変抵抗に移植し、左スティックから取り出したブラシを右スティックの可変抵抗に配置すると術式終了です。

あとは最初の手順の逆で組み立てていきましょう(閉じる前の動作確認もお忘れなく)今後こそ直ってるといいですね。

おつかれさまでした! 

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やったー直った!右スティックに不具合が出てないかも確認してね。

 ※余談ですが、しばらくして再度不具合が発生してしまった場合、もう一度ブラシ交換での修理を試したくなったら互換品のスティックセンサーを買ってみて、そこから新品のブラシを抜き取るっていう方法もアリかなと思ってます。

やったことないけど笑